有楽町で会いましょう

◇有楽町に行けば新幹線を間近で見られると言ふ。ので、有楽町に行った、つもりだった。勘違いしていて、東京駅で降りてしまい、しばらく悩んだ後もう一度電車に乗って一駅戻ったのでした、まる。
◇久しぶりの有楽町の駅は、何が何やらさっぱりだった。ぽちぞうは新幹線の見える所で何か食べたいとごねまくり、ずっしり重くなってきたちみぞうは抱っこじゃないと動かないとひっくり返って主張していた。いつもここで後悔する。一人で二人を連れて電車に乗るんじゃなかった、と。しかし笑顔を見るたびに、頑張ってよかったと思うのだから、仕方が無い。
◇そんな訳で有楽町の交通会館に行った。目の前を走る新幹線、ではなく、3階のテラスにある水盤に食いつく兄弟。とっても小さな魚が泳いでいた。そう、いつでも見られる新幹線より、小さい魚の方が重要なのだ。音が近づいてきた時に目を上げれば、新幹線はそこを走っているのだから。
◇折角なので地方のアンテナショップに入るも、「人がたくさんいるからおしまい!」の一言で終了。ちみぞうがもたれている肩に激痛がしたので、おしまいでも構わないのだけれど、おしまいにしたにも関わらず「嫌だった」としつこくぶつぶつ言うのは如何なものか。
◇と、ちょっとダークな有楽町でした。