ぽちぞうの進学の流れ:その1

◇正直な所、現在の通園の実情は知らないのですが、息子ぽちぞうの進学の流れを記録して、もしかするとぽちぞうより小さなお子さんをお持ちの方が検索等でご覧になり、ちょっとしたご参考になったら素敵だなと。

◇当然息子ぽちぞうデータですので、ぽちぞうスペックで出来た、出来る通園と通学になります。現在行われていない通級もあるかと思われます。前提として、横浜市療育手帳B2(B1判定の時もあり)、多動あり、身体障害無し、癲癇診断後から服薬、衝動性が高くパニックを起こす事があり、よく喋る(理解可能不可能は別として)、そんなぽちぞうです。

◇ぽちぞうの療育はかなり早い時期から始めました。一歳検診での絵本や話しかけに一切反応が無く、周囲は親子で見つめあってきゃっきゃうふふ状態なのに、何故かぽてぽてと歩き出していた(動くのは早かったです)ぽちぞうは「あてー!」と大声を上げながら保健所を縦横無尽に移動していました。

(書きかけです。書ける時に追加します)

◇10割る3だと割り切れない

◇知的遅れのある長男にとって、義務教育後の進学に、小学校中程度の学力があるかどうか、というのが大きなポイントなのですが、そんな長男に付き合っていたところ、次男の算数がレベルアップしていました。
◇ええ、ええ、わかってはいたのです、次男が算数大好きで、私も物理や素数の本を買って渡していたんです。小学校には、当時小学生だった私のSAN値を削った『分数計算』があるのはわかっていたのです。わかっていましたが、夫の人が物理の人だから、任せて安心だと思っていたのです。実際のところ、結婚してから分数の便利さを教えて貰って納得出来ましたからね、やはり、学んでいる時に質問に答えてくれる相手って大事ですよね。小学生の私の「分数ってどうしてあるの?」というぼんやりした質問に、当時の担任の先生は「算数でそうなっているから」というこれまたぼんやりとした答えが帰って来て、それまでに何となく抱いてた「算数は答えが一つしか無くてつまらない。国語は想像や感想や創作があって面白い。私は面白い事だけやりたい」というダメ人間的思考が強化されたのでした。今となって思うに、やはりだめだな、自分。
◇というか、割りたいじゃないですか、すっぱりさっぱりと。9割るさんだと割り切れるのに、10割る3だと割り切れないんですよ。一つ違っただけなのに、割り切れないのが割り切れないんです。という思考だったのです。夫の人に分数を習うまでは。
◇夫の人曰く、分数を使えば割り切れるでしょ?なのだそうです。割りたい数値を書いて、天井であり床である一本線を引いて、二階に割られたい数値を書けば、はい割れた、という事になるのです(という感じで理解しています)。確かに、今まで、整数で割れていなくても、まん丸ケーキは紐でくるっと巻いて等分出来ましたし、某アンナミラーズでバイトしていた時も、計算もせず疑わず、ホールパイを同じ大きに切る枠を使っていたのです。分数です、分数万歳。
◇そんな事を言う母に対して、次男はわかってよかったねと生温かい目で見て来ます。そして、更に小学生だった私のSAN値を削った日本地図と世界地図をぺらりと目の前に出してくるのです。しくしくしく。
◇変化する地図とかって、鬼ですよね。見た事も聞いた事も撫で回した事も無い土地の事なんかわかるわけないじゃ無いですか!悩んだ挙句イタリアのブーツの向きを間違えた事を笑わなくてもいいじゃないですか!謎って書き込んでもいいじゃないですか!知っていますよ、知っています、ムー大陸もレムリア大陸もアトランティスも今は無いんです、ほらあってるじゃないですか!
◇そんな母のおかげでアメリカの何とか州(その後オクラホマと判明)のフライパンの持つとこみたいな場所の名称(オクラホマパンハンドル)と何でそうなったか、夫の人も次男も知ることができたじゃないですか!
◇にしても、小学校レベルでこれだったのに中学高校の数学を一応終わらせた事になっている私って……。(再試験を何回も受けて諦められたという記憶ががが)
◇あ、好きな事は無駄に覚えましたから、国語は大丈夫です。次男の質問にも答えられます。難読漢字も結構読めます。読書量も多いです。いやっふー。

分教室の違いの事

◇先日、分教室の施設の事を書いたのですが、各分教室によって違う所があります。この違いは常に確定している訳では無い為、入学したら変わった、在籍中に変わった、という事もあります。
◇先にも書いた通り、公立高校の空き教室を利用しているだけであり通っている公立高校の生徒では無いので、同じ校舎の中で文化祭をしていようが、校庭で体育祭をしていようが参加出来ないという事になります。生徒に対するサービスである、購買や自動販売機等も使う事が出来ないのです。
◇ないのです、が、あちこち見学に行った所、実態は違う分教室もありました。高校と分教室(健常者と障碍者)の相互理解や交流を深めようという活動の形として、文化祭や体育祭の参加、教師付き添いでの購買等の利用をしている分教室もあるのです。また、スケジュールの都合がつけば、音楽室やパソコン室などの特別教室を分教室の生徒が授業で使える分教室もあります。
◇どこの分教室が交流を持っているのかという事は、実際に確認してみないとわかりません。分教室設置当初の確保教室は保障されますが、本来参加資格の無いイベントや使用出来ない特別教室については高校の都合によって変わる可能性もあるそうです。
◇どうせなら施設が充実した特別高等支援学校が増えて欲しい、と思ったりもするのですが、公立の支援学校をまるっと新規で建てるのにはお金も時間も人材も必要な訳で、無理ですよね。どう考えても。分教室も「横浜市はこれ以上分教室を増やしません」と決まっているそうで。市内小学校、中学校の個別支援級に在籍する生徒は増加している状況で、公立の受け皿は増えないのです。
◇とはいえ、健常者の生徒さんの為の公立高校だって増えない訳で、その為に私立高校があるのですよね。では障害児は?というと私立のサポート高を勧められています。サポート校では高校卒業、高等部卒業資格を得られませんので、高等学校通信教育も同時に受けなくてはなりませんので、知的な遅れがある場合は単位取得が難しいという問題があります。むきゅう。

特別高等支援学校と特別支援学校と分教室

◇自分が中学生だった頃は、偏差値とアテスト(当時神奈川の市立中学二年生が受けていたアチーブメントテストの略称、現在は全廃されている)で、受験する公立高校が半自動的に決まるとのほほんとしていたのです。実に気楽な太平楽な中学生でした。公立高校に入れなくても、先生にお願いすれば入れる私立高校(先ず受かるであろう)を紹介してもらえると思っていました。全くもって太平楽な中学生でした。実際、お気楽な気持ちで私立を受験して、その後お気楽な生活を送った上に、お気楽に専門学校に入り、中退した
訳ですが…。親不孝。
◇さて、息子ぽちぞうが障碍児という事で、太平楽な中学生だった自分が知らない療育という分野からの中学卒業後の進学を知る事になって、最初の疑問は『特別高等支援学校と、支援学校と、養護学校ってどう違うの?』という事でした。先生方が当然の様に繰り出してくるこの単語、気になって調べました。結果、調べなくても親がやる事は決まっていて、知らなくても困る事ではありませんでした。勿論、知ってて損はしないのですが。
◇特別高等支援学校は、知的障害が軽度で自立通学が可能な生徒を、障碍者枠での企業就職を目標として指導する学校です。
校内に作業場や企業で働く為の施設を有しています。運動場も体育館もあります(プールのある学校もあります)。
高等という文字が入っていますが高等学校ではありません。その為、高校卒業資格は取れません。特別支援学校高等部卒業資格が取得出来ます。大学受験資格はあります。やったー。
◇特別支援学校は、障害のある幼稚園児から高等学生までの園児児童生徒に、各段階に準じた教育と自立を目的とした学校です。特別支援学校というのは、養護学校、盲学校、聾学校の全ての総称です。障害の状況、程度によって卒業後の目標が変ります。
運動場、体育館、プールなどを有しています。
こちらも高等部を卒業すれば大学受験資格が得られます。
◇特別支援学校分教室は、神奈川県内に20校あります。全て養護学校の分教室で、公立高校の空き教室を使い、個別の学校ではありませんので学校長先生はおらず、教室長の先生がいらっしゃいます。教室のある学校の施設は使えません。使用している複数の部屋を教員室、保健室、指導室、教室などで分けて使っています。一部屋を仕切りでわけたりもしています。
知的障害軽度、自立通学可能な生徒を、障碍者枠での企業就労を目標として指導しています。校内に就労作業を学べる場所はありませんので、近隣で受け入れてくれる企業で体験学習を多く行ないます。
本校の運動会や文化祭等のイベントにも参加します(当然本校で行われます)。

夏前から学校見学ラッシュ、なのですよ

◇夏休み前、夏休み中、と続いていた、養護学校養護学校分校、特別支援高等学校の見学、説明会、オープンスクール、文化祭と、中学校からたくさんのお知らせが続いています。
◇親子で見に行った方がやる気が見えて良い、などと言われていますが、最終的に入学考査(学校によって求められる能力レベルに差があります)の後に待っているのはくじ引きです。春に行なわれる三年生向け説明会に出ないと、考査すら受ける資格が無くなり、親はやる気と協力体制が整っている所(実習先等に親も即対応出来る)を見せ、生徒はやる気と健康っぷり(企業採用されたらしっかり通勤出来る)を見せる、などと頑張って頑張って頑張ってた最後がくじ引き。
◇当然くじ引き前には入学考査がありますが、進学したい人数と、受け入れられる人数に、差がありすぎるのが現状です。まあ、人事を尽くして天命を待つというやつですね。もきゃー。
◇企業就職率の高い、特別支援高等学校は横浜市内に二校しかありません。日野中央と二ツ橋、たった二校に対して入学基準を満たした愛の手帳(養護手帳)B2所持希望者が入学考査を受けるのです。カオス。
◇特別支援高等学校は無理そうだから、次に企業就職率の良い養護学校の分校を目指すよ、とするとどうなるか。分校は県立高校の空き教室を間借りしている為、クラス数も各学年一つだったりします。しかも、教室のみ間借りしているので、校庭や特別教室などの施設は一切使えません。在籍している中学校の近くの高校に設置された分校の案内は来ますが、通えるけれど遠い所からの案内は来ない事も多いです。担任の先生に相談したり、インターネットで調べるしかありません。むきゅー。
◇小学校までずっと、「ゆっくりで良いんですよ」「子供の成長をサポートしながら見守って下さい」だったのに、中学校はいきなりフルスロットル。なのです。

体育大会の事

横浜市立中学校の個別級(支援級)に座席すると、個別級のみの学校行事に参加しなくてはいけません。これは小学校にもあって、他校との交流を目的とするものも多いのです。
◇そんな個別級のイベントの一つに『体育大会』があります。保護者が現地まで連れて行く学校もありますし、集合して先生が引率する学校もあります。いずれにせよ、家族や保護者の見学は自由なのですが、入場するには事前配布された目印が必要です。
◇朝から出てお弁当持ち、今年は事前練習でぽちぞうの先輩のパンがカラスに取られるという面白アクシデントもあったそうで、ぽちぞうは「僕のパンはリュックのチャックで守るよ!」と気合が入っています。腹が減っては戦は出来ませんから、重要ですよね、パン。
◇朝から三ツ沢グラウンドに集まって陸上競技をするのですが、10位までは賞状が出るそうで、スプリンターでは無いものの体力はあるぽちぞうは長距離に登録したとかで、一緒に走るクラスメート達と作戦を立てたそうです。ちなみに全員参加の短距離は「諦めずに最後まで全力で走る」が目標だそうで。

お菓子の実物を見せるという事

◇ぽちぞうがリハビリセンターに通い始めてから、今までに大量の絵カードと呼ぶものを作りました。言葉での意思疎通が難しいので絵を描いてわかるようにするという物です。
◇通園では実物を見せて選ぶという事をしていました。毎日行っていたのは、おやつの選択です。その日のおやつを子供が選ぶのですが、発達の段階に合わせて選択時に見せる物が違います。
◇おやつは二種類から選びます。その見せ方が、
◎実物をお皿に入れて見せる
◎実物をビニールパックに入れて見せる
◎実物を入れたパックを付けた空のパッケージを見せる(これにより、パッケージと中身が紐付けされていく)
◎空のパッケージを見せる
で、欲しい物に勢いよく触ってしまう子はパック越しに見せる、発語のある子は指差しだけでなく「こっち」等の言葉を言わせる、といった方法を使っていました。
◇ぽちぞうは発語と意思表示がはっきりしていたのですが、時々「こっちこっち」と両方欲しがったりという事もありましたが、絶対一つしかもらえない事が続いた結果、食べられなかった方は帰宅後のおやつにするという方法で、通園のおやつの時間できちんと選択出来るようになりました(通園で使われるおやつを教えていただいてストックし、連絡帳で食べたがったおやつを教えていただくという対応)。
◇入園時実物から選んでいたぽちぞうも、段階を踏んで年少の終わり前には、パッケージで選べる様になりました。
自閉症のみんながそうという訳ではありませんが、私の知っている自閉症の子供達は
◎パッケージの写真が実物と同じとわからない
◎イメージイラストからイメージを読み取れない
◎写真と実物が違うと感じる(光の当たり具合等、少しでも違う物は違うと判断する)
◎パッケージの情報量が多すぎて、どこに注目すれば中身がわかるのかがわからない
といった様子でした。
◇健常者だって実際の物を見て、思っていたのと違うと感じる事がある訳で、ましてや自閉症の子供達は開けて現物を見て初めてそれがわかるのです。実際に見るという事が大切なのだなと思った体験でした。
◇現在、成長したぽちぞうはコマーシャルを見て、商品がわかるようになりました。以前は商品以外の情報が多すぎて、何のコマーシャルかきちんと理解出来ていなかったと。しかも、車はワープ出来るし、ジュースを飲むと空を飛べるし、チョコレートを食べたらダンスをしてしまう、などという勘違いもあった様で。楽しい勘違いではありますが、息子よ、それは無理だ。