今は昔

simapu2005-02-11

あちきが社会科を習っていた頃、ロシアがまだソビエト連邦と呼ばれていた時があった。で、テストに出るからといって、農業の形態であるコルホーズとソホーズなる単語を覚えろと言われたのだ。
単語を覚えろと言われただけであり、それが何かはわからない。
その為、変なイメージとともに記憶された名称は、何故か謎の人物が一緒にセットされている。
コルホーズ>ハゲでおでこにちょっとだけくるんと丸まった癖毛のある、色白の真っ赤なマントを羽織ったおじさん。
ソホーズ>グレーのつばの大きい帽子とマントを着た顔色の悪いおじさん。
この話を夫の人にした結果、何やら奇妙な顔をしたのち、「もう覚えて無くても、むしろもう言葉自体忘れるべきだと思うよ」とのたまった。
しかしながら、記憶というものは早々消えはしない。しかもだ、あちきの場合、くだらない記憶であればあるほど消えないのだ。しくしくしく。
なので、あちきの心のなかのコルホーズおじさんは今日も赤いマントを羽織っている。