ぬぅすんだばぁいくで走りだす〜

某あんぷれで俺俺詐欺の電話がかかって来たよといううらやましいお話がありまして、日々、俺俺詐欺を待ちかまえていたですがついにかかってまいりましたよ!
『もしもし、僕、うっくうっく(泣き声)』
「え?誰?耕介?」
『母さん、僕、大変なことに、うっくうっく』
「どうしたの?貴方さっき買ったばっかりのバイクに乗ってでかけてったじゃない」
『実は僕事故を起こしちゃって』
どうやらあちきには、今ゆらゆらスイングで寝ている耕介君以外にバイクに乗れる耕介君大という子供がいたらしい。実際はあちきが誘導したとも言うが。
「大丈夫?怪我はないの?」
『僕はないんだけど・・・警察の人に電話を変わるね』
『耕介君のお母様ですか?実は耕介君がバイクで小学4年生のお嬢さんをはねまして・・・』
耕介君大は曲がり角で小学生をはね、相手は複雑骨折の重体。示談などについては相手のご両親及び弁護士と話し合う必要があるらしい。我が家の耕介君小に最近買ってあげた新車はベビーカーなのだが、事故を起こしたのはバイクを買った耕介君大なので事態は大変な事になっている様子。
『それでですね、このままだと耕介君は即日検挙、留置場に留め置きとなります。それを回避するために保釈金150万円が必要となります。お母様、本日2時までにご用意出来ますでしょうか?』
実に親不孝な耕介君大である。150万円と言え大金であり、おいそれと払える金額ではない。と、ゆらゆらスイングに乗っている耕介君小が泣き出した。これ以上耕介君大の為に耕介君小を泣かせる訳にはいかない。
「息子に、もう一度耕介に変わっていただけますか?」
『あ、お母さん?僕、僕・・・ごめんなさい!』
「おっきい耕介君、家にいるちっちゃい耕介が泣き出したから、お母さん貴方の面倒を見るのはもう出来ないわ。バイクに乗れるほどおっきいんだから自分で何とかしなさい。じゃあね」
その後、耕介君大と警察の人から連絡はありません。バイクの新車に乗る耕介君大。逆算した所、あちきのおにゃにょこ機能が働いていない頃の子供であることが判明しました。・・・・・・。耕介君大は神秘のお子さまだったようです。見捨ててごめんねっ!