凄いのだ〜

simapu2004-08-21

一ヶ月乳児、耕介君のおむつを交換すべく、嫌がる耕介君を無視して訳のわからない事を話し掛けつつ装着していた紙おむつを開くと、何故かぴろぴろっとした毛がおむつの中に落ちていた。
耕介君の頭髪でもないし、覗き込んでいたあちきの頭髪でもない。あちきも耕介君もストレートヘアであり、ぴろ毛は明らかににょこにょことカーブを描いている。しかも太い。
「ま、ましゃか、耕介君は大人の毛が生えて来ているのか?」
あちきが言うと、夫である某雑文書きの人がおむつを覗き込んで来た。
「それは無いだろ」
「でもでもほら、ぴろ毛だよ、ぴろ毛」
あちきは証拠物件をしかと掴みぴろぴろと雑文書きの人の目の前で振る。
「腋毛じゃないの?」
「違う!あちきはアイドルだから腋毛など生えていない!それに腋毛と言うものはもっと細くてたおやかな物なりよっ!」
「・・・。ぃぁ、そうでなくて、僕の腋毛」
「何で雑文書きの人の腋毛が耕介君のおむつに入るなり?おむつは密閉空間なりよ」
「だから、さっき変えた時に落ちたんじゃないかな」
む〜みゅ。
「あちきは耕介君に大人の毛が生えてきた方に賭けるよ」
「何でだ?」
「何となく」
その後、謎のぴろ毛はおむつに包んで廃棄したのだが、やはり数センチもあるぴろ毛が生後一ヶ月の乳児に生える訳は無いだろう。ちょっとつまらない。
ああ、でも生えていても困るのだけれど。