と胃腸の病院

我が家の最寄り駅に、あちきが生まれた産婦人科があった。あったというのは、去年、リニューアルして産婦人科では無くなったからである。
駅にも広告が出ているのだが、そこには何故か『  と胃腸の病院』と書いてあるのだ。『  と胃腸の病院』という事は、何かと胃腸を専門にしているのであろう。元々は産婦人科であったのだから、婦人科関係ではないかと考えをめぐらせていたのだが、病院の前を通った時に其処に掲げられていた看板には、
『  科 胃腸科 整形外科』と書いてあるのだ。
う〜みゅ、リニューアルで整形外科も受け付けるのか、もふ〜ん。という感想はいいとして、『  科』というのはなんであろうか。
先日、我が父が階段から落ち、翌日脚立から落下したところ、手を下敷きにしてしまい、くりーむぱむみたいに腫れてしまったので、家族そろって「病院にいけ」と騒いだところ、とりあえずレントゲンだけ撮ってもらおうと『  と胃腸の病院』に行って来た。
未だに父の左手はくりーむぱむみたいであるが、それにより『  と胃腸の病院』の正体が判明した。
病院としては『乳腺と胃腸の病院』としたかったそうなのである。乳腺とは、あちきが先日高熱を出した原因になる、母乳を出す為の機能であり、確かに婦人科の分野であるからして、元産婦人科が力を入れてそれをやっているというのはおかしくない。
しかしながら、現在の医療法では乳腺という分野を一つの科の様にしてはいけないそうで、それにより、『乳腺』と看板や広告に出してはいけないのだそうな。但し、『婦人科(乳腺などの相談受付)』というのはいいらしい。乳腺をメインでやってるよ、というのが駄目だと。別に構わないと思うあちきは素人だからなのですな。むうむう。
さて、この有力情報をもたらした父であるが、あちきに向かって、
「良かったな。次に熱が出たら  と胃腸の病院に行って来い。今行け、すぐ行け、早く行け」と騒いでいる。
もう高熱の件は解決したのに〜。