ばればれなしみつ(秘密)

あちきには結婚前から夫の人にしみつにしていたしみつがあった。
あったという過去形なのは、先日そのしみつがばれたからであるが、正確には先日にばれたのではなく、しみつにしていてしみつになっていると思っていたのはあちきだけだったのである。もっき〜!!
つまり、あちきがそのしみつを抱え、夫の人にばれないようにと注意を払っている間、夫の人はそのしみつを知っており、あちきがいつそれをしみつでなくすのかと待っていたらしい。む〜、しみつを白状する時は、カツどんが必要なのであり、我が家では結婚以来、カツどんが食卓に上がっていなかったのであるから、白状する事が不可能であったのはもっともな事であったのだ。もはははは。
ともあれ、しみつにしているからには、しみつにしていられる限り、あちきのしみつであるというプライバシーを守ってくれていた夫の人であるが、知られていたという事を知った時のショックといったら、それはもう大きかったのする。だって、知らないと思ってたんだもん〜。
しみつだと思って、しみつにしてたにも拘らず、しみつがばれていた状況、そりはお釈迦様の手の上に乗っている事にまだ気がついていない孫悟空といったところであろうか。
あちきはおさるさんであったのだ。うっき〜もっき〜。