全作品単行本未収録の短編集は嬉しい

バベル島 (光文社文庫)

バベル島 (光文社文庫)

バベル:若竹七海:雑誌掲載、単行本未収録作品ばかりの短編集。短編作品はあちこちの単行本にバラバラに掲載されている事が多く、短編集を買っても初めて読むのは2,3作なんていう事も良くありますが、こちらは全て未収録だったので楽しく読む事が出来ました。たまに別の出版社がリメイクで出した内容が全く一緒の短編集を間違えて買ってしまう事があり、それをやると数日間口惜しくてたまらなくなりますです。新作1冊分のお金を損した訳ですし。確かに、別の解説者、違う装丁、新しい後書き(これは無い事も多い)になっているのですが、別に解説とかどうでも良いんです。作品が読みたいんですから。
 内容については、若竹氏の作品としてはちょっと異端に感じました。普段と違うけど、こういう作風だけを書く作家さんも多いかな、と。とはいえ、同じ作家さんが色々な作風を書かれるというのは読んでいて以外で面白いものです。ぁぃ。