昨年、田中ビネー式知能検査を受けたのですが、その時点でぽちぞうは実年齢より約一年の知的な遅れがあるという結果が出ていました(IQ数値も出ています)
 つまり、現在3歳で平均的な3歳が出来る作業が出来ないが、2歳レベルの作業ならだいたいこなせるという状態です。勿論出来る事にも得手不得手があり、全ての作業がきっちり出来るという事はありません。基本的に聞き取って作業というのが苦手ですので、人とのやり取りという能力はかなり低く、それを必要とする作業は1歳レベルだったりもします。
 一番困るのは、作業としては出来るけれど、こちらの意図を理解している訳ではないという事がかなりあるという事で、親の指示を受けて動くのが難しいという状況が日常的にあります。
 2歳の子供が買い物をする時に「この大好きなお菓子はおうちにあるから今日は買わない」という事を親の言葉で理解するものの、欲しいから泣くなどの駄々をこねて買ってもらうというのは良くある事だと思います。ここには言葉や態度の応酬があり取引が成立します。ぽちぞうの場合「この大好きなお菓子はおうちにあるから今日は買わない」という言葉を聞いた瞬間、かなりの確立でパニックを起こします。買ってもらえないという事が自分を否定されたという事になるからです。長い文章を理解するのが苦手な上に、否定された所で理解までいかないからです。自分が否定されたショックで「おうちにある」の所まで話を聞けなくなるのです。
 パニックを回避するのはきわめて難しく、欲しいものがある場所に近づかないのが一番なのですが、日常の買い物をするのに大変不便ですし、普段の行動範囲に何があるかなどの記憶力は大変優れているのでどこに自分の好きなものがあるかはわかっているのです。現状の難点を解決するのはまだまだ先になりそうで、今後どうすれば良いのか失敗やパニックを乗り越えて付き合っていかねばなりません。

 田中ビネー式検査の内容を検査中ノートにとりました。自サイトやブログなどで文章化してまとめようかと思ったのですが、今後検査を受けられる方が見られた場合、検査前に内容を知ると検査の結果が正しく出ない(前もって学習する事が可能になってしまう)可能性があるので個人的な資料とした方が良いと考えました。
 とはいえ、ネットや書籍で公開されていたりもする訳ですが。