親子三人風邪

simapu2007-07-31

[生活]なせばなんとかなったのですが、とても哀しかったです
 昨日、夫の人が仕事から帰って来て「喉が痛い」と言いながら夕食。テレビを見た後お風呂も入らずに寝室に行ったので様子を見に行くと「だるいと思ったら熱が37度ある。今日はもう寝ます」と言ってそのまま眠りの世界に入っていった。

 残されたぽちぞうはしばらくお父さんを起こすのにチャレンジするものの、眠りの世界に入った上に、ボキの眠りを邪魔するやつは許さないという黒徳スイッチが入った為に数回ベッドの上に投げ出され、ついに起こすのをあきらめたのでした。ぽちぞうの根性はかなり気合が入っているのですが、どうやら睡魔に取り付かれた夫の人、我が家での通称黒徳が一番強いようです。

 そんな訳であちきとしばらく遊んでいたのですが、ぽちぞうの風邪は鼻と目が腫れていて、あちきの風邪が喉とお腹に来ていまして、何で家族バラバラの症状が出ているのかを謎に思いつつ、ぽちぞうを寝かしつけるべくお話をしたり寝転がりながら積み木を積むのに付き合ったりしていました。

 あれはそう、確か落語の「家誉め」辺りを話していたと記憶しています。畳は備後のなどと軽快に話していると、ぽちぞうが何となくばたばたと動かしていた足があちきのお腹にヒットしました。ごふぅ!
 ただでさえ、中の人が動き回っていて内部から内臓を刺激されている状況で、しかも風邪でお腹のコンディションは最悪、物凄い速さで生理現象の神様が降臨なさいました。
 「ごめんねぽちぞう、お母さん、御不浄に行って来るから、すぐ戻って来るから」
 「いーやー!(絶叫と号泣)」
 お父さんに全く相手を期待出来ない今、自閉症の寂しがりぽちぞうはお母さんを放したらダメだ!というスイッチが入ってしまってしまったのです。
 「いやほんとに、まずいから、死んじゃうから、お母さん死んじゃう。げぶぅ」
 「おっこ!おっこ!おっこ!おっこ!(絶叫)」
 振り切ろうにもお腹が痛くて力も出ない。ぽちぞうの両手は万力の如くあちきを掴んで離さない。嗚呼、もうだめかも知れません。どしたら良いんですか、ママン?
 『どうしようも無かったらぽちぞうも御不浄に連れて行けば良いじゃない』
 頭にそういう声がよぎりました。そうです、連れて行ったら床に下りてくれるかも知れません。

 何とか力を振り絞り、15.5キロのぽちぞうを抱っこして御不浄に、そっと降ろそうとすると
 「ぎゃー!ぎゃー!おっこ!おっこ!おっこ!おっこ!(絶叫号泣)」
 泣きたいのはこちらです。大きなお腹を抱えつつ、3歳児を抱っこしながら、どうやって生理現象を解消すれば良いのでしょう。しかし、今何とかしないと、大変な事になります。仕方がありません、調子の悪い夫の人に声をかけてみます。正直、ぐっすりと寝込んでいる夫の人を起こすという行為は、結婚してから一度も成功した事が無いのです。しかし、今、ここで試してみて、成功するかも知れない、針の先ほどの可能性に賭けてみても良いのではないでしょうか。

 「と、徳田さん、起きて、助けてぇ」
 「・・・・・・」
 「起きて、助けてぇ」
 「無理」
 「助けてぇ」
 「うるさい」
 ・・・・・・・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・・・・・・・
 やはりまた敗北しました。そしてこの言葉は、明日の朝には覚えていないのです。というか、寝言です。自己防衛システムの寝言なんです。

 結局、様式御不浄に座わり、出っ張っているお腹の前、膝上スペースにぽちぞうを乗せて生理現象の神様にお帰りいただきました。ご不浄から出た後、足がみりみりと痺れてしまった上、ベッドに戻った時に両足がつってしまい、あまりの痛さに動けなくなっていたら、さらにぽちぞうから積み木アタックをくらって声も出なくなったのでした。しくしくしく。

 普段の夫の人は、育児にとても積極的に参加してくれる良い夫の人です。あちこちから入ってくる情報と照らし合わせても、平均的な専業主婦の旦那さんが行う家事育児の分担からみると、夫の人はそれはもう良くしてくれている素敵夫の人なのです。今、この文章を打っている現在も、後ろでぽちぞうと保育園通信を仲良く見ながらぽちぞうの謎会話に付き合ってくれています。
 「いーきーき」
 「いききって何?」
 「いーきーき(写真に写る壁に貼ってあるプリントの指差し)」
 「Σ(゜□゜*)これいきき?」
 「いーきーき」
 「いきき」
 「いーきーき(ちゃんと名前を言えと要求。自分は正しい事を言っていると思っている)」
 「いききじゃだめなの?」
 「いーきーき」
 「いききだね」
 「しゃしーん」
 「写真だね」
 「じ」
 「字だね」
 「じ」以下延々繰り返し
 ( ;ω;)何時見ても大変です。全米が泣きます。

後はどうやったらピンチの時に起きてもらえるか、その方法を見つけなくてはいけません。