幽霊屋敷奇談

実家の近くには幽霊屋敷と言われている家がある。
昭和に建築された一戸建てで、家の外壁いっぱいにツタがからまり、庭木は伸び放題、雑草生え放題、ポストにチラシ詰まり放題、庭に朽ちた家具捨て放題、焼肉食べ放題(by雀三郎)な家である。あ〜、焼肉は違うか、食べ放題、ヨロレイヒー。
某巨大掲示板地域板でたまに話題になるくらいの幽霊屋敷っぷりである。屋敷といってもいいところ40坪くらいだが、まあ、某巨大掲示板で幽霊屋敷と書いてあるからには屋敷なのであろう。
夜になると、うすらぼんやりとオレンジ色の明かりが屋内に灯る。オレンジ色のにくいやつである。蛍光灯などでないところが素晴らしい。ツタの絡まる庭が荒れ放題の家に灯るオレンジ色の明かり〜。
さて、この幽霊屋敷であるが、実際は幽霊屋敷ではなくちゃんと人が住んでいるのだ。住んではいるものの、庭が荒れようが、ポストがぱんくしようが構わないらしく、ツタも庭木も雑草も繁殖したい放題繁殖している。その為、隣接する家から苦情が出て(ツタが伸びてきたり、木の枝が突っ込んだりしてくる)、仕方なく当局や近隣の人が家の住人に許可をとって伐採や除去を行っているのだから仕方のない話である。おれっちは気にしないから気になるやつが金と手を出せというわけですな。
そんな幽霊屋敷に先日少年らが忍び込んだそうで、誰もいない筈の(いや、住んでいるのだけれど)家の中に人がいた(住人がいるのだから当たり前だ)為に、びっくりして逃走、近所のプチうわさになっていた。子供達の噂というのは恐ろしい。家宅侵入さえおこすのだから。
それよりもあちきが驚いたのは、コンビニで買い物をした時に同じ方向に行く人が前にいて、その人は大量の品物をコンビニで買って、5袋のビニール袋を下げて例の家に入っていった事である。ぅぁ!コンビニで万単位の買い物ですか?
後で情報通の我が母に聞くと住人の人はコンビニで全ての必要なものを買っているらしいとのこと。
という訳で、あちきの中では住人の人はコンビニ好きな早寝早起き、昼の光りで作業を行う覆面作家という事になりました。む〜ん。