イラク邦人拉致事件

イラクに行っている民間人がテロリストに拉致されて、開放の引き換え条件が「自衛隊イラク撤退」との事で。
猶予は三日間、それを過ぎたら人質の安全は保障しない。というメッセージが送られて来たとの報道に、む〜みゅ、テロリストの人はデジタル録画機器を持っているのかとか、移動中は高速道路を100キロくらいで走ると聞いていたがどうやって足を止めさせたのかとか、それともホテルや歩いている時に襲ったのだろうかとか、何故かディティールに疑問を持つあちき。
国会は当然、あちらこちらのwebサイトや、マスコミ、2ちゃんねるなどで討議や検討、感想などを持たれているが、あちきとしては、いつかあるかもと思っていた事があった、という感想だったりする。
あちきは自衛隊派遣にはどうあれ反対で、他国に軍隊と見られても仕方の無いような団体を自国の持ち出しで出すのってどうよ?派なのです。確かに、学校や病院が必要と言うのもわかる。けれど、紛争している所に、武装した他国の団体がやって来て、全員がその国の言葉は完全に操れるのならいざ知らず、「僕たち私たちは平和の為にやって来ました」といった所で、その国の人達が全て納得してくれた上、歓迎してくれるとは思えないのだ。
復興支援は必要だ。日本だって戦後の混乱期に他国に助けてもらったし、国内は赤字で年金支給すら危ういけれど、他国から見れば一定の生活水準を満たし、ほこほこと海外旅行へ出かける一般人がもきもきといて、「お金たくさん持ってるやん、出して」と言われたら出す事が出来るのだし。
だけど、復興支援なのだから、今、行かなくても〜と思ってしまう。
国際社会の一員としてとか、他国とのかかわりでとか、難しい事をあちきは考えない。シンプルに考えてしまう。戦争は嫌だ。人同士が傷つけあうのは嫌だ。助ける事の出来る手段があれば出来る事をやるべきだ。でも、イラクはまだまだごたごた中だから、軍隊と思われるような団体を派遣するのは、死ぬ気で戦っている人達の神経を逆撫でする事だと思う。
そして、テロという手段で有効なのは「少ない労力で大きな効果」であるから、民間人が狙われるというのは当然の結果ではないかと思う。自衛隊を狙うのは物凄く大変だ。比べて、無防備な戦闘訓練を受けてない人を捕らえるのは簡単だ。ちょっと違うけれど、誘拐事件だって女子供老人を狙うのが基本だ。
そして拉致された人達3人は、こういう事件が自分の身に降りかかるかも、という思いを抱いてイラクに行ったのではないか、とも思う。安全では無い所に自らの意思で行った。目的は崇高である。けれど、結果、日本の多くの人達の心配を引き起こしている。
殺されてもいいとか、本人の責任はどうだとか、そんな事は思わない。助かるといいと思う。思うけれど、この問題はとても難しい。ニュースを見るたびに色々考える。
そしてあちきのシンプルな根本的考えは、それはとても難しい事だけれど、戦争が無くなれば、人と人が傷つけあう事が無くなればいいのにという事だと日々思い知らされる。