母からの電話

「ねぇねぇ、阪急百貨店行かない?阪急百貨店」
母からの電話は何時も唐突だ。何しに?と聞くと、我がせくすぃ妹ううちゃんのズボンの裾上げに行くのだと言う。裾上げなんぞやってあげれば?と言うと「失敗すると怒るからやだ。それに面倒だし」という。多分面倒の方が大きいに一票。
「ん〜、でも寒いもんね、妊婦さん風邪ひいたらまずいよね。やっぱいいや」と何故か一人で話を進めていくので「わかった〜。それじゃ」と電話を切ろうとすると「冷たいわね、そんなに早く切らなくてもいいじゃない」と苦情を言われる。
どうも退屈しているらしい。
最近のまい母は、ご老人にお弁当を届ける配食ボランティア、地域施設で行っている男の料理教室のアシスタントボランティア、ママさんコーラス(メンバーの9割以上孫持ちなのでバ×さんではないかという疑問有り)という生活だけでは暇になったらしく、熟年フラダンスを始めたのだ。
充分急がしそうであるにもかかわらず、予定の無い日というのが暇になってしまうらしい。そんなに生き急ぐ必要もあるまいに、まい母。
ともかく、ちょうどヤカンを火にかけていたのでその旨伝えると、
「そういう事は早く言いなさい!火事にならないようにね!じゃ」
がちゃ、つーつーつー。
切れた・・・。あ〜。デパートの帰りにうちに来てお茶でもどうぞって言えばよかったなあ。今からかけなおすのもあれだし〜。
と、放置したままであるが、フォローすべきであろうか。悩む。