分教室の違いの事

◇先日、分教室の施設の事を書いたのですが、各分教室によって違う所があります。この違いは常に確定している訳では無い為、入学したら変わった、在籍中に変わった、という事もあります。
◇先にも書いた通り、公立高校の空き教室を利用しているだけであり通っている公立高校の生徒では無いので、同じ校舎の中で文化祭をしていようが、校庭で体育祭をしていようが参加出来ないという事になります。生徒に対するサービスである、購買や自動販売機等も使う事が出来ないのです。
◇ないのです、が、あちこち見学に行った所、実態は違う分教室もありました。高校と分教室(健常者と障碍者)の相互理解や交流を深めようという活動の形として、文化祭や体育祭の参加、教師付き添いでの購買等の利用をしている分教室もあるのです。また、スケジュールの都合がつけば、音楽室やパソコン室などの特別教室を分教室の生徒が授業で使える分教室もあります。
◇どこの分教室が交流を持っているのかという事は、実際に確認してみないとわかりません。分教室設置当初の確保教室は保障されますが、本来参加資格の無いイベントや使用出来ない特別教室については高校の都合によって変わる可能性もあるそうです。
◇どうせなら施設が充実した特別高等支援学校が増えて欲しい、と思ったりもするのですが、公立の支援学校をまるっと新規で建てるのにはお金も時間も人材も必要な訳で、無理ですよね。どう考えても。分教室も「横浜市はこれ以上分教室を増やしません」と決まっているそうで。市内小学校、中学校の個別支援級に在籍する生徒は増加している状況で、公立の受け皿は増えないのです。
◇とはいえ、健常者の生徒さんの為の公立高校だって増えない訳で、その為に私立高校があるのですよね。では障害児は?というと私立のサポート高を勧められています。サポート校では高校卒業、高等部卒業資格を得られませんので、高等学校通信教育も同時に受けなくてはなりませんので、知的な遅れがある場合は単位取得が難しいという問題があります。むきゅう。